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Anxiety

私は5年前、多忙から体調を崩し機能性胃腸症[1]になってしまった。

機能性胃腸症とは主な症状に胃の不快感、もたれ、吐き気など人によって様々だが私にとって辛かったことはいつまたご飯が食べられなくなるかという恐怖と吐き気をもよおさないように常に気をつけなければならないことであった。

一度悪化すると回復するまでに最低3ヶ月はかかり、悪化していく過程はまさに私にとっての地獄のように感じた。様々な病院へ行き、様々な治療法を試すが根本的な解決には至らない。

先の見えない不安。おそらくこれからも付き合い続けていかなければならない現実。

私にとって落ち着くはずの自然を撮ったにもかかわらず、このような不安のイメージが出来上がってしまった。

それほど今の私は不安な体の状態に支配されているということだろうか。

確かに自然は時々人々を襲い、人々の生活を不安にさせる。

当事者にならないとわからないことだが先が見えないと投げやりになることさえある。

私に平穏な日々は訪れるのだろうか。

                                                                                                                                                            2018年

[1]機能性胃腸症(機能性ディスペプシア(functional dyspepsia:FD))とは、胃部痛や胃もたれなどの症状が慢性的に続いているにもかかわらず、採血検査や胃カメラ検査などを行ってもその原因となるような異常が特定できない病気で、似たような疾患に過敏性腸症候群があり、どちらも脳と自律神経が原因と考えられている。FDに関しては情報過多も原因の一つと言われている。

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